奇想天外奉行

2017.3.24

二世帯移住ライフ〜お父さん編〜

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おはようございます、奇想天外奉行です。
今回は、岡山県から二世帯移住してきた松岡さん親子夫婦を取材して、体験談を伺いました。まずは、お父さん編です。

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7年前に倉敷市からさぬき市小田へ移住してきた松岡夫妻。小田湾の海沿いから少し山間部へ入ったところで「創作和食 かくれ里 侘wabi」を営んでいます。「かくれ里」と呼ぶのにふさわしい自然に囲まれた場所でひっそりと佇む古民家のお店は、築100年になる父親の生家。この古民家を残したいという想いから移住を決意したそうです。

もともと倉敷市で鮮魚店と料理店を営んでいたご主人。その当時の生活は朝早くから市場へ仕入れに行き、配達へ。それから料理店の厨房に立ち、閉店後は毎晩記憶がなくなるまで飲み歩いていたとか。移住当初はネオンが恋しくなり「小田にネオン街をつくるぞ」という野望を持っていましたが、その夢は儚く小田湾の波とともに消え去ったそうです。「あの頃の生活を続けとったら、早死にしとった。ここなら長生きできそうや」と言いつつ、地の物をアテにして毎日の晩酌を楽しんでいます。

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コース仕立てのランチをいただきました。地元の魚介類と自家製のオーガニック野菜をふんだんに使った料理です。素材の美味しさを引き立てる無添加調味料やドレッシングは、奥さまのお手製。

「瀬戸内海を挟む岡山県と香川県、同じ食材なら似たような食文化と思いきや、サワラでも食べる時期や調理法が違ったんですよ。こちらの人にサワラを煮付けで出したら驚いていましたけど、美味しいと喜んでくれたので良かったです。ただご近所の方が昼時に来て“うどんくれ”と言われた時は、参りましたよ」。オープン早々にうどん県の洗礼を受けたご主人も、いつの間にやら毎日の仕入れでうどんを食べる立派なうどん県民に!食で交流の場を持ち地域に馴染んだようです。ちなみにメニューにうどんはありません。なぜなら、美味しいお店がいっぱいあるからだとか。

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「なんとかの楽園という番組みたいに優雅できままな生活は送れんけん。なんだかんだで毎日忙しい」と、どこかうれしそうに話すご主人に奥さまも頷いていました。

ご主人は、娘夫婦がする有機農法に興味を持ち、畑仕事が趣味に。そこで収穫した野菜が料理の一部となり、美味しく食べられるお客様を見てやりがいになったそうです。

奥さまはというと、反物から着物を仕立てたり石鹸や味噌などを作ったり、なんでも作ってみようという自給自足の精神が培われたらしく「今度はハチミツをつくるのぉ」と日々新たなことにチャレンジしています。引っ越した頃はシーンとした静けさに1年以上慣れなかったそうですが、今は夢中になれるものを見つけてここでの暮らしを楽しんでいるご様子。

お二人を見ていると、ゆったりとした田舎時間を上手に使うことが移住生活を楽しむ秘訣のようです。

「大空のうえん」を営む若夫婦については、また今度紹介します。

かくれ里 侘
住所:香川県さぬき市小田738
tel:087–896–0308
定休日:月曜、第2・4火曜
ランチ:11:30〜15:00(予約制当日OK・LO14:00)
ディナー:17:00〜20:00(前日まで要予約・4名様以上)

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